ワインの味を決める大切な要素のひとつであるブドウの品種。
とくに白ワイン用のブドウの品種として世界的に人気なのがシャルドネです。
ではそのほかには、どんなブドウの品種があるのでしょうか。
今回は白ワインをつくるのに欠かせない代表的なブドウの品種の特徴をご紹介します。
あわせて食用ブドウとワインに使用するブドウとの違いも解説するので、ぜひ参考にしてください。
白ワインの製造方法について
皆さんはワインがどのようにして醸造されるのか、ご存知でしょうか。
ここでは、一般的な赤ワインの醸造方法と、白ワインの醸造方法を解説します。
一般的なワインの醸造方法
一般的なワインの醸造方法は、赤ワインの工程が原型です。
秋に成熟して糖度が十分になった頃にブドウを収穫します。
潰したブドウをタンクに入れて発酵し、圧搾機にかけて果皮と種子を取り除き、樽やタンクに詰めて熟成します。
その途中で澱(おり)と呼ばれる沈殿物が出るため、澱があるワインの上澄みを別の容器に移し替える「澱引き」の作業を繰り返す必要があります。
澱引き後に熟成を行ったワインは、ろ過処理によって不純物を取り除き、びん詰めしてでき上がります。
白ワインの製造方法
白ワインは、赤ワインと醸造方法がほとんど変わりませんが、唯一異なる部分は、発酵前に皮と種を取り除き、ブドウの果汁のみを活用する点です。
黒ブドウは皮が黒いのですが果肉は白いため、皮と種を取り除くことによって、赤ワインのようにブドウの皮色が付かず、透明な液体になります。
また、びん詰め後に貯蔵庫で熟成する場合もありますが、白ワインは比較的熟成期間が短めです。
さっぱりとした飲み口が特徴です。
白ワインに使われる2種類のブドウ

白ワインの主な原料は白ブドウとグリ系の2種類です。
白ブドウはネーミング通り皮が白っぽい黄緑色をしています。
とくに先述したシャルドネとソーヴィニヨン・ブランが有名です。
グリ系は聞いたことがないという人もいるでしょう。
グリ系は赤ワインに使用する品種のピノ・ノワールが変異して生まれました。
グリはフランス語で灰色を意味し、ピンクがかった灰色に近い皮が特徴であり、グリ系で製造するワインは淡いオレンジ色でオレンジワインとも呼ばれています。
白ワインと同ジャンルで扱われており、スッキリとした味わいの白ワインと比べるとグリ系は濃厚でコク深い味わいが特徴です。
一部の白ワインでは、黒ブドウを使用することがあります。
中でも黒ブドウをシャンパンに使うのが、ピノ・ノワールです。
果肉をやさしく潰して果汁のみを抽出するため、シャンパンならではの美しいゴールド色になります。
白ワインに使われる代表的なブドウ5選
ここでは白ワインに使われる代表的なブドウ5選をご紹介します。
シャルドネ
シャルドネは、コクと酸味のバランスが絶妙なブドウです。
主張が強くなくて樽熟成させるとオークの香りが加わり、複雑な風味に仕上がります。
香りは柑橘系の果物やりんごによく例えられます。
ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランは、酸味がやや強く、フルーティーでさっぱりした味わいのワインに仕上がりやすいブドウです。
軽やかなタイプが一般的ですが、ボルドー地方では重厚なタイプも造られています。
味わいは甘口から辛口まで、バラエティ豊かです。
リースリング
リースリングは、優雅さと繊細さが特徴のブドウです。
シャルドネと並んで、二大貴腐白ブドウと呼ばれています。
甘味と酸味のバランスがとれていますが、産地によってはそれぞれの強弱が大きく変わるのが特徴です。
セミヨン
セミヨンの代表的な産地はオーストラリアとフランス南西部のボルドー地方です。
ボルドー地方では辛口ワインと濃厚な甘さの貴腐ワインが製造されています。
ワインのタイプによって味わいは異なりますが、いずれも酸味の少ないワインです。
甲州種
日本のブドウ品種である甲州種の味わいは、スッキリとしたタイプから品種特有の渋みとコクを感じるものまで、さまざまです。
果粒が大きい品種で皮は薄く紫がかっています。
生産者の工夫とこだわりで多様な味を堪能できるのが魅力です。
食用ブドウとワインブドウの違いや特徴

次に食用ブドウとワインブドウの違いや特徴をご紹介します。
皆さんはワインに使用するブドウをそのまま食べても、おいしくないことを知っていますか。
ブドウはワイン用以外にスーパーマーケットのような店頭で販売されている生食用のぶどうもあります。
食用ブドウとワインブドウの違いは以下の通りです。
| 食用ブドウ | ワインブドウ | |
| 粒の大きさ | ワインブドウより大粒 | 小粒 |
| 糖度 | 高いがワインブドウより低い | 高い |
| 皮 | 薄い | 厚い |
| 種 | 少ない | 多い |
| 水分量 | 多い | 少なくて凝縮感がある |
ワインブドウは食用ブドウと比べると糖度が高くて小粒です。
ただし中には食用ブドウがワインブドウにも使われているケースもあります。
まとめ:多彩な白ワインのブドウの品種に酔いしれる
本記事では、白ワインに使われるブドウの品種をご紹介しました。
世界中で造られているワインのブドウには、この記事で紹介した品種のほかにもたくさんあります。
使用されるブドウの品種ごとにワインの味わいが異なるため、ぜひいろんな品種のワインを試してみてはいかがでしょうか。
参考文献
https://www.adv.gr.jp/blog/white-wine-grape-cultivar/
https://www.aeondewine.com/shop/category/category.aspx?category=0619010177
https://www.enoteca.co.jp/article/archives/20221224153738955/
https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/know/wine/#grape
https://cave-online.suntory-service.co.jp/blog/archives/1100
https://www.adv.gr.jp/blog/white-wine-grape-cultivar/#sharu
https://www.shimane-winery.jp/column/column22/#:~:text=%E7%94%B2%E5%B7%9E%E3%81%AF%E6%9E%9C%E7%B2%92%E3%81%8C,%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82