フランスのワインのほとんどのラベルには、ブドウの品種が記載されていないため、ワインに馴染みがない人の中には、何を基準に選んだらいいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
フランスのワインの主な産地であるボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュなど、それぞれの産地ごとに使用するブドウの品種や栽培方法、醸造方法が異なります。
本記事では、フランスのワインの特徴や主な産地をピックアップして解説します。
フランスのワインの特徴を知って、ぜひワインを選ぶときの参考にしてください。
フランスのワインの特徴
フランスのワインは産地ごとの特性が強く、使用するブドウの品種や栽培方法、醸造方法が異なります。
これらの地域性を保護しながら品質を管理するためにあるのが「アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC)」制度です。
フランスのワインは食事とのペアリングを重要視しており、それぞれの地域の料理に合わせたワインが生産されています。
フランスのエチケットでは、ワインの楽しみ方にも特有の規範があると言えるでしょう。
フランスのワインの主な産地

ワイン王国といわれるフランスには個性豊かな産地があります。
今回は世界的にも有名な産地を厳選して3つピックアップしました。
それぞれの特徴を知り、ぜひワイン選びの参考にしてください。
ボルドー
世界で最も大きく、古いと言われているブドウ畑を持つボルドーのワインの特徴は、複数の品種をブレンドする赤ワインです。
この赤ワインは、ジロンド川を挟む右岸と左岸で味の特徴が異なるといわれています。
右岸の赤ボルドーは、ほんのりとやわらかで素朴な赤ワインであり、ブラックチェリーやミントの風味が魅力です。
主にカベルネフランやソーヴィニヨン、メルローが栽培されています。
それに対し、左岸の赤ボルドーはカベルネソーヴィニヨンやメルローをブレンドしており、大胆でドライな味わいが楽しめます。
ブルゴーニュ
パリの南東部にあるブルゴーニュは、フランスの中央東部に位置しており、2015年にユネスコ世界遺産に登録された土地であり、世界的に有名なワインの産地のひとつです。
地域としては小さめですが、世界的に高評価を得ているワインが数多く醸造されています。
ブルゴーニュのワインの特徴は赤も白もミネラルが多く、エレガントで香り豊かな味わいです。
赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネをはじめ、単一のブドウ品種でワインが醸造されています。
生産は赤ワインより白ワインの方が多く、約6割を占めています。
シャンパーニュ
シャンパーニュはフランスで最も北にあるワインの産地で、ブドウ畑は2015年にユネスコ遺産にも登録されました。
シャンパーニュは、世界的に有名なワインのシャンパンで知られています。
また、シャンパンは上質な発泡ワインであり、シャンパーニュ以外の産地のスパークリングワインはシャンパンとは言いません。
シャンパンはシャルドネを使用する白ワインのイメージが強いですが、ピノ・ムニエとピノ・ノワールの2種類のブドウを使用する赤いスパークリングワインも醸造されています。
フランスのワインの製法

フランスは、産地によって気候が異なるため、各地でさまざまな味わいのワインが作られています。
ここではそんなフランスのワインの製法をご紹介します。
収穫
ブドウの収穫は、天候による果実の熟成具合に基づき、慎重にタイミングを決定します。
大規模な生産地では収穫の作業に機械を使うこともありますが、手摘みが一般的です。
また、収穫時期は生産者の望むワインのスタイルや品種の特性によって異なります。
圧搾と発酵
圧搾と発酵の工程は、赤ワインと白ワインで異なり、赤ワインの場合は皮の色とタンニンを抽出するためにブドウを圧搾せずに丸ごと発酵する場合があります。
それに対し、白ワインは圧搾後に果汁を発酵させ、クリアなブドウ果汁を出すために固形物を取り除きます。
発酵には自然酵母か添加酵母を使用しますが、温度管理がとても重要です。
熟成
発酵が終わったワインは、タンクや樽に移し替えて熟成させていきます。
赤ワインと一部の白ワインではオーク樽を用いて風味に複雑さと繊細さを加えます。
ボトリング
熟成が完了したワインは、最終的な澄ましとろ過を経てボトルに詰められます。
一部のワインはボトリング後に、さらに瓶内で熟成させるケースもあるようです。
フランスのワイン製法はAOCをもとに決められている
フランスのワイン製法は、AOC(原産地統制呼称法)をもとに決められています。
ワイン作りに優れた産地を管理し、保護するために作られたAOCには、ワインの品質や製造方法、どの地域でどんな種類のブドウを使用するかなどの厳格な規定があります。
AOCと名乗れるのは、INAO(国立原産地名称研究所)による厳しい審査を受けて合格したワインだけですが、その割合はフランスのワインの約35%です。
まとめ:フランスワインは、歴史と伝統を大切にしたワインが豊富
フランスは地域ごとに独自の気候や土壌、ブドウ品種を持っており、特性が非常に強いのが特徴です。
厳格な規定のAOCの基準の下で、高品質を維持しながら生産され続けられている伝統のあるフランスのワインは、産地ごとに異なった味わいを感じられるでしょう。
本記事では、3つの有名な産地をご紹介しましたが、フランスには他にもたくさんの有名な産地があり、フランスワインはとても奥深いです。
ぜひ、歴史と伝統を感じる個性があるフランスワインの中からお気に入りの1本を探してくださいね。
参考URL
https://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~kamei/wine/note_wine-1.html
https://www.aeondewine.com/shop/goods/goods.aspx?goods=A106-8581781869045#:~:text=INAO(%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%8E%9F%E7%94%A3%E5%9C%B0%E5%90%8D%E7%A7%B0%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80)%20%E3%81%A8%E3%81%AF