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2026.04.15

ワインの底にある澱(おり)とは?特徴や除去の方法も解説

ワインの知識

赤ワインのボトルの底に沈殿物を見つけたことはありませんか。

この沈殿物は澱(おり)と呼び、特にフルボディになるにつれ多く見かけます。

また、この澱は何でできており、どうやって除去するのか気になった方も多いのではないでしょうか。

今回は、澱の意味や成分、澱を除去する方法などについて解説します。

ひと手間加えると、いつものワインがより美味しく感じられますよ。

ワインの澱とは

ワインの澱とは、赤ワインの瓶の中にふわふわと浮かんでいたり、瓶の底に溜まっていたりする黒い沈殿物を意味します。

この沈殿物は、赤ワインの成分であるタンニンやポリフェノール、タンパク質などが結晶化したものです。

また、澱はワインの熟成度合いを示すものと言われており、フルボディの赤ワインや、特に長く熟成されたハイクオリティのヴィンテージ赤ワインに多く見られます。

澱は赤ワインだけでなく白ワインにも溜まるケースがあり、白ワインの場合はキラキラとしたガラスの破片のようなものが見られます。

ワインの成分である酒石酸(しゅせきさん)が、カリウムなどのミネラル成分と結合してできる酒石と呼ばれる結晶性の物質です。
酒石はヨーロッパで「ワインのダイヤモンド」と呼ばれており、澱と同様に良質なワインの証とも考えられるため、ワイン愛好家に喜ばれます。

ワインの澱は何でできている?

ワインの澱の主な成分は、タンニン(渋み)といわれるポリフェノールの一種です。

熟成されていない若いワインは渋みと酸味が強く感じることが多く、その理由は固形物の澱として分離されておらず、口の中で刺激を感じる複雑な味わいになることが多いからです。

ほかにもさまざまな成分が澱となって固形化していますが、たいていはタンニンの成分でできています。

また、ワインの澱は醸造工程で清澄・濾過が行われなかった場合にも見られます。

特に自然派の生産者の中には、ブドウ本来の風味を残すために、清澄や濾過を敬遠している場合が多いです。

赤ワインの澱は味や料理に影響する?

澱はブドウの成分のため、ワインと一緒に飲んでも身体に悪影響はありません。

しかし、結晶化したものなので、口当たりが悪く感じてしまう恐れがあります。

ほかにも、澱が混ざった状態でグラスに注ぐと、美しいワインの色が消えてしまうためおすすめしません。

また、繊細な味の料理を食べる際は大きな影響があります。

例えば、赤ワインに合う料理といえばローストビーフやレアステーキなどが挙げられていますが、レアの状態だと舌触りの悪さや渋みを感じてしまうためです。

逆にビーフシチューやトマト煮込みなど、味つけの濃い料理にはそれほど影響はありません。

澱が発生した赤ワインの取り扱い方

ワインを美味しく飲むためには、ワインの澱を除去してから飲むのをおすすめします。

ワインを購入したら、早めに床下や押し入れなどの場所に立てて保管しましょう。
その後、1週間ほどしたらラベルを上にして寝かせてみてください。

そうすると、ボトルの底にのみ澱が溜まるので、澱を動かさなくてもコルクが抜けます。

栓を開けた際は溜まった澱が舞うリスクがあるため、静かにそっとグラスに注ぐことを心がけましょう。

ワインの澱を除去する方法「デキャンタージュ」とは

デキャンタージュとはワインの栓を抜き、デキャンタというガラス容器に移して澱を取り除く方法を意味しています。
こうすることで、ワインの雑味を減らすことが可能になります。

デキャンタージュを行う際は、デキャンタに移し替える数時間前にワインのボトルを立てて置き、澱を瓶の底に沈めます。
そして、デキャンタにゆっくりと慎重にワインを移し替えていきましょう。

この作業は、慎重に扱わないと瓶の中で澱が舞ってしまう恐れがあるため、澱のないところだけを移します。

そして、ライトなどの光をボトルの肩に当てて澱を確認しながら、澱がデキャンタに入らないように細心の注意を払いましょう。

上記の方法で澱を除去すると、本来のワインの味わいを堪能できるのでおすすめです。

また、デキャンタージュは一度行うと元の状態に戻せないため、デキャンタージュは開封して味や香りをチェックした上で考慮しましょう。

まとめ:澱は熟成の証!上手に付き合ってワインを楽しもう

澱はワインの熟成レベルを表しており、良質なヴィンテージ赤ワインに多く見られる沈殿物です。
ほとんどの澱がタンニンの成分でできており、若いワインほど渋みや酸味を感じやすいですが、澱を飲んでも身体に悪影響はありません。

しかし、口当たりが悪いためなるべく澱を除去するか、渋みや酸味が緩和される味つけの濃い料理と一緒に味わうことをおすすめします。

澱の除去にはデキャンタージュが効果的であるため、気になる方は一度やってみましょう。

本記事で紹介した情報を参考にしながら、美味しいワインとともに日々の生活を楽しんでくださいね。

参考文献
https://www.shimane-winery.jp/column/24/

https://tanoshiiosake.jp/2715

https://www.sakekaitori.com/knowledge/20211006-wine-ori/

https://www.enoteca.co.jp/article/archives/5958/

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